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落ち葉の堆肥作り2013年12月12日 16時32分

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***** 水掛菜 *****
 今年も水掛菜の畝を一畝買いました。富士サンの湧き水で育てる水掛菜は、この地域では年末の青菜の野菜として栽培しています。夏狩・十日市場湧水群は田んぼの水や飲料水として利用されています。
 稲刈りが終わった後、種を蒔き、12月の初旬に水を引き入れて育てます。寒さの厳しいところですが、湧水を入れることによって霜が降りにくくなるので野菜が育ちやすいです。
画像1(水掛菜の畑)

 ここ数年、同じ栽培農家の一畝オーナーになっています。一畝だけですが、畝が長いので束にすれば100束以上の収穫があります。需要は年末までで、年が明けると急激に需要が少なくなります。年末には市内のスーパーなどでも販売され、地元の野菜として人気が高いです。
 今日の水掛菜の様子では、収穫するには少し早いようでした。10日ほど経てば、もう少し大きくなって収穫できると思います。元が田んぼなので長靴を履いて畑に入り、根の間を流れる水で根についた泥を落として両手でつかめるほどの大きさに束ねます。今月26日頃に行って、水掛菜を収穫して50束ほど作らねばなりません。我が家で食べるのではなく、子供のところや親戚、知人に送るためです。
画像2(水掛菜の畑)

***** 落ち葉の堆肥作り *****
 一週間前の12月5日に落ち葉を厚めに行ってきました。その後、堆肥置き場を整備しました。今日は、いよいよ落ち葉の堆肥作りです。落ち葉の堆肥はこれまでにも何回かやってきました。河口湖の北側、御坂峠(太宰治が投宿した天下茶屋があるところ)の道路脇に広葉樹の葉が落ちていて、何度か家内と行って集めています。今年は山中湖の宿泊施設の庭の落ち葉を頂いてきました。

 9つの大きなビニール袋に詰め込んだ落ち葉を一袋ずつ堆肥置き場にあけ、足で踏みつけて嵩(かさ)を小さくします。踏みつけることによって枯れ葉がつぶれるので分解しやすくなります。
画像3(落ち葉の堆肥作り)

 踏みつけた落ち葉の上に米ぬかを振りかけて、市販の発酵堆肥「コーラン」を振りかけて発酵を進めます。買っておいた「コーラン」を使い切ってしまったので、コンポストなどに入れる発酵堆肥を入れました。
画像4(落ち葉の堆肥作り)

 米ぬかと発酵堆肥を入れた後、野菜くず置き場の土をかけました。野菜が完全に分解してしまって土になったものなので、畑の土を入れるよりも良いのではないかと思っています。
画像5(落ち葉の堆肥作り)

 土をかけた後、もう一度、足で踏み固め、上から水をかけて枯れ葉を湿らせました。
 この一連の作業を一袋ずつ枯れ葉を入れる度に繰り返します。枯れ葉、米ぬか、発酵堆肥、土、水の順で、9回繰り返し、重ねて、踏み固めました。
画像6(落ち葉の堆肥作り)

 最後に、上から少し厚めに土をかけて、水を撒きました。
画像7(落ち葉の堆肥作り)

 発酵を促進するため、ビールシートで保温をすると良さそうなのですが、ブルーシートがあったのでかけておきました。発酵が進めば、落ち葉の中野温度が上昇し、60~70℃くらいになるはずです。一週間後に切り返し(上と下の落ち葉を入れ替える)を行って、発酵を進めます。
画像8(落ち葉の堆肥作り)

 東日本大震災前には、何度か落ち葉で堆肥を作っていました。3.11以後は落ち葉の堆肥作りをしていませんでした。今回、たまたま落ち葉の処分に困っている山中湖の宿泊施設から依頼があったので作ってみることにしました。山梨県の市民グループ「いのち・むすびば」が独自に行った調査があります。全県下、広範囲の土壌などの調査結果がありました。福島第一原発の事故前後の放射性物質量の値が掲載されていて、その値の変化には驚かされます。セシウム137は、元々自然界に存在しないようですが、事故前の2010年には山梨県北杜市で9.1Bq/kg、事故後の2011年3月から6月の調査では山梨県甲府市で413.2Bq/kgです。測定した地域が若干異なりますが、実に40倍以上に増加しています。
 また、落ち葉を灰にすると6~19倍に濃縮され、薪の場合は182倍に濃縮されるそうです。(長野県HP、林野庁HPによる)
 既出の市民グループの2012年12月の検査では、山中湖平野地区の平地で放射性セシウムの値は検出されていないので、落ち葉を頂いた宿泊施設のある山中湖旭が丘付近でも10Bq/kg以下ではないかと推測しています。それでも落ち葉を堆肥として使うことに若干の不安があります。セシウム137は半減期が30年です。セシウム134の2年なので、次第に減衰して行きますが、セシウム137の半減期が長いので、これを含む堆肥が畑に入り込み、蓄積されて行くことを考えると、野菜作りにも細心の注意が必要になります。


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